スペイン南部・アンダルシア地方の世界遺産

世界遺産
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スペインは一つの国といっても地域ごとに特徴が異なるような感じがします。

今回は南部にあるアンダルシア地方の世界遺産を羅列していきます。

※点在している遺産については、どこか一つの地図を表示させています。

アンダルシアはアフリカ大陸に近く、温暖な気候で過ごしやすい地中海性気候です。
マラガ、セビーリャ、グラナダ、コルドバという4つの文化都市があります。
それぞれに空港があり、2019年のおおよその旅客数はマラガ1,900万人、
セビーリャ650万人、グラナダ120万人、コルドバ1万人だったそうです。

グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区

登録年 1984年、1994年範囲拡大 登録基準(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

レコンキスタがありながらもイスラム王朝が残した芸術的な宮殿が残っています。

「アルハンブラ宮殿」の装飾は、花や草木、アラビア文字などがモチーフのアラベスク模様です。

「ヘネラリーフェ離宮」は、王族の避暑地として造営されました。

「アルバイシン地区」にはアラブ人が定住し、民家やモスクがあります。

コルドバの歴史地区

登録年 1984年、1994年範囲拡大 登録基準(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が融合する商業都市です。

レコンキスタの対象都市となり、その前と後の建築が共存しています。

メスキータ『円柱の森』は有名で、よく観光案内のパンフレット等に採用されています。

セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館

 

登録年 1987年、2010年範囲変更 登録基準(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

イスラム文化とカトリック文化の融合、大航海時代の栄光を体現する建造物です。

「セビーリャ大聖堂」にはコロンブスの墓があり、「ヒラルダ(風見)の塔」が隣接しています。

「アルカサル」は、ムデハル様式を基本としています。

「インディアス古文書館」は、フアン・デ・エレーラが設計し、
インディアス枢機会議が置かれ、コロンブスの航海日記が収められています。

2008年、近くに高層ビル建設が計画され景観を乱すものとされましたが、
規制の及ばないバッファー・ゾーンだったため、危機遺産に入らずビルは完成しました。

ドニャーナ国立公園(自然遺産)

 

登録年 1994年、2005年範囲拡大 登録基準(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

スペイン最大の国立公園で、動く砂丘ドゥナス・モビレスなどの奇観が見られます。

スペインオオヤマネコ、インペリアルイーグルなどの他に128種の鳥類などが見られます。

地中海最大のアオサギの営巣地です。

ウベダとバエーサのルネサンス様式の記念碑的建造物群

登録年 2003年 登録基準(ⅱ)、(ⅳ)

ウベダとバエーサは少し離れたところにありながら、『双子の都市』と呼ばれています。

どちらもイスラムの支配下にありましたが、13世紀にキリスト教に奪還されました。

その後ルネサンス様式の建造物群が建てられ、16世紀に街が改修され発展しました。

改修に貢献した中心的な建築家はアンドレス・デ・ヴァンデルヴィラです。

アンテケラの支石墓遺跡

 

登録年 2016年 登録基準(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ヨーロッパの石造遺跡を伝える巨石遺跡です。

エル・ロメラルのトロスを含む3つの巨石遺跡を含みます。

トルカル山を含む2つの自然要素を含みます。

メディナ・アサーラのカリフ都市

登録年 2018年 登録基準(ⅲ)、(ⅳ)

ウマイヤ朝によって築かれた考古遺跡です。

アル・アンダルスに対する深い知見を提供する遺産です。

アブド・アッラフマーン3世の離宮として造られましたが、内戦により荒廃しました。

その後、20世紀に再発見されるまで約1,000年の間忘れられていました。

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